岸田国士 · 일본어
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원문 (일본어)
宇治少佐の居間――夕刻 従卒太田(騎兵一等卒)が軍用鞄の整理をしてゐる。 鈴子夫人が現れる。 夫人 さ、此の毛糸のチヨツキをどこかへ入れといて頂戴。――あとから送つてもいゝけれど、どさくさ紛れに失くなされでもするとつまらないから……。それに、もう、あつちは、九月になると寒いつて云ふぢやないの。――何もかも、あんたのお世話になるのね。ほんとに、よろしく頼むわ。大変だらうけれど……。病気だけは気をつけてあげて頂戴ね。すぐおなかをこはすのよ。従卒 さうすると、入れるものは、これだけでありますか。夫人 さうね……。もう大概それくらゐのもんね。お護りはあすこへ入れたと……。従卒 ウイスキイは二本でよろしうありますか。夫人 沢山でせう。御自身でも一つ、図嚢へ入れてらつしやるのよ。従卒 太田も一つ持つて行きます。それから馬丁もゐますから……。夫人 そんなに……? 寒い晩にお酒なんかあがるのはいけないんださうだけれどね。よく凍死するんですつて、それで……。従卒 は?夫人 凍えて死ぬのよ。お酒に酔つてなんかゐると……。従卒 どうしてでありますか。夫人 どうしてだか知らないけれど……

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