岸田国士 · 일본어
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원문 (일본어)
人物 女。 男。 酔漢。 駅夫。 場所 大都会の郊外に通ずる高速電車の小停留場。 時代 現代。 舞台はプラツトフオームである。 正面に腰掛。 終電車の時刻。 初夏。 自称紳士風の酔漢が、ただ一人、腰掛の上に横はつてゐる。 電話の呼鈴。 職業婦人らしくも見え、それにしては、やや夢想家らしい、それで、どことなく、多分口元であらう――冷たい魅力といふやうなものを有つた女、二十四五である、小走りに入り来る。酔漢から、やや離れて、腰をかける。手提袋から大形の角封筒を出す。手紙であるが、その封を切つて、中身を読む。無表情。 その間に、一人の若い洋服――学生の臭ひがまだ抜けきらない中折帽の被り方――が、これは、悠然と、入り来り、勿論、電車を待つものの、気ぜはしい心持で、それとなく、女の方を盗み見ながら、プラツトフオームを行つたり来たりする。 女は、それに頓着なく、手紙を読み終り、殆ど、後悔したもののやうに、それを引裂き、が、一寸棄て場に困つて、手提袋の中にしまふ。 男は、流石に、此の態度に気を惹かれたらしく、うつかり、立ち止つてゐる。 女は、此の時、男の顔を見上げる。男は、慌てて女の視線を避ける。と
岸田国士
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