薄田泣菫 · 일본어
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원문 (일본어)
私は今上醍醐の山坊で、非時の饗応をうけてゐる。 坊は谿間の崖に臨むで建てかけた新建で、崖の中程からによつきりと起きあがつて、欄干の前でぱつと両手を拡げたやうな楓の古木がある。こんもりとした其の枝を通して、段々下りの谿底に、蹲踞むだやうな寺の建物が見え、其の屋根を見渡しに、ずつと向うの山根に小ぽけな田舎家が零れたやうに散ばつてゐて、那様土地にも人が住むでゐるのかと思はしめる。 吸物の蓋を取ると走りの松蕈で、芳ばしい匂がぷんと鼻に応へる。給持の役僧は『如何だ』といつた風に眼で笑つて、然して恁う言つた。 「折角の御越やさかい、山中捜しましたが唯一本ほか見附りまへなんので、甚い鈍な事とす」 楓の枝に松潜りに似た小さな鳥が飛んで来て、そそくさと樹肌を喙いてゐたが、夫も飽いたといつた風に、ひよいと此方向に向き直つて、珍らしさうにきよろづきながら唖のやうに黙りこくつてゐる。 茸を噛むと秋の香が齦に沁むやうな気持がする。味覚の発達した今の人の物を喰べるのは、其の持前の味以外に色を食べ香気を食べまた趣致を食べるので、早い談話が蔓茘枝を嗜くといふ人はあくどい其色をも食べるので。海鼠を好むといふ人は、俗離れ
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薄田泣菫
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