添田唖蝉坊 · 일본어
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원문 (일본어)
乞はない乞食 添田唖蝉坊 指がなくて三味線を弾く男 浅草に現はれる乞食は、みなそれぞれに風格を具へてゐるので愉快である。乞食といふ称呼をもってする事は、この諸君に対してはソグハないやうな気がするくらいだ。いかにこれらの諸君が人生の芸術家であるか、また、浅草を彩るカビの華であるかといふことについて語らう。 浅草といふ舞台には、かかる登場者が順次に現はれ、消えてゆく。 指がなくて三味線を弾く男――。彼はロハベンチに腰を掛けてゐる。左の手の指が四本ない。残った拇指で、煙管の半分に折れた吸口の方を挟み、その吸口の膨れた部分、凹んだ部分を巧みに利用して絃をおさへる。バチの代りにマッチの棒で弾く。 離れて聴いてゐると、普通に弾いてゐるのとちっとも変りがない。一ぱいの人だかり、みんな感心して煙管の動きを目で追ひ、熱心に聴いてゐる。中には彼と同じベンチに彼に寄り添ふやうに腰かけてゐるものもある。「立山」を一つ弾いてから、 「今度は春雨でもやってみよう、しめっぽいものより陽気な方がいいからね」 誰にともなくいふ。さも楽しんでゐるかのやうな話し振りだ。金を彼の膝の脇へ置く者があると、 「ヤ、どうもありがた
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添田唖蝉坊
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