田山花袋 · 일본어
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원문 (일본어)
水源といふものを私は若い頃から好きで、わざわざそれを探険しないまでにも、よくそれに沿つて溯つて行くことが好きだつたが、今から百二三十年前に、江戸に橘樹園といふ人があつて、多摩川の上流に興味を持ち、何遍となくそれに溯つて、遂にはその水源までも窮めたといふ旅行記のあつたことを今でもをりをり私は思ひ出した。実際、大きな河が溯るにつれて次第に細く、時には深い渓谷を穿ち、時には瀬となり、時には淵となつて、遂に小さなせゝらぎになつて了ふのを見ると、私は何とも言はれない心持を感じた。私はすぐれた芸術家の故郷にでも行つて見たやうな気がした。 私は一番初め利根川の上流に心を惹かれた。私は「太陽」の第一号に出た六号活字の『利根川水源探検紀行』を読んだ時には、何をやめてもすぐ出かけて行きたいほどの憧憬を感じた。第一、文珠菩薩の形をしてゐる岩石の乳のところからその水源が絞り出されて落ちて来てゐるといふのがロマンチツクではないか。またその小さやかな水が瀬となり瀑となり淵となつて、次第に大きくなつて、帆を浮べたり外輪の小蒸汽を浮べたりしてゐるといふことが面白いではないか。私は文珠岩には行つて見なかつたけれども、そ
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田山花袋
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