野上豊一郎 · 일본어
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원문 (일본어)
ブロッケンに登つて、麓のシールケに泊つた次の朝、おびただしい鈴の音で目をさまされた。寢臺から這ひ出して窓をあけて見ると、下の川沿ひの道を一人の牧人が、牧場へであらう、牛の群をつれて通つてゐた。これを見ないとハルツの旅の氣分は完成しないやうな氣がしたので、L公使と谷口君の寢室のドアを叩かうかと思つたが、昨日はベルリンからハルツまで車で搖られ通しで疲れて眠つてるのだらうと思ひ、やめにした。 空は昨夜の雷雨の名殘がまだはつきりしないで、今にも降つて來さうな氣はひだつた。顏を洗つて階段を下りて行くと、L氏夫妻も谷口君も、もう着替をしてサロンで私たちを待つてゐた。 ゆつくり朝飯をすませて出かけたのは、やがて十時であつた。今日はハルツの南の斜面を下つて、ノルトハウゼンからキフホイザーに出る豫定で、キフホイザーの見物がすんだら、私たちはどこか途中の停車場でケルン行の汽車をつかまへようと考へてゐた。但し、いつまでに、どこへ、着かなければならぬといふ制限はなかつたので、それに、これがドイツの見納めだといふ氣持もあつたので、至つてのんきな心がまへで車に搖られてゐた。 シールケから間もなくエレント、それから
野上豊一郎
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