野村胡堂
野村胡堂 · japonés
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野村胡堂 · japonés
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Original (japonés)
「親分、変な野郎が來ましたぜ」 ガラツ八の八五郎は、モモンガア見たいな顏をして見せました。秋の日の晝下がり、平次は若い癖に御用の隙の閑寂な半日を樂しんで居る折柄でした。 「変な野郎てえ物の言ひやうがあるかい。お客樣に違ひあるまい」 「さう言へばその通りですが、全く変ですぜ、親分」 「手前よりも変か」 「へツ」 ガラツ八は見事に敗北しました。 「何んて方なんだ。取次なら取次らしく、口上を聞いて來い」 「それが言はないから変ぢやありませんか。名前は申上げられませんが、私の爲に一生の大事、どうぞ親分さんの智慧を貸して下さい――と斯うなんで」 「男だらうな」 平次は妙な事を訊きました。 「大丈夫『猫の子の敵』ぢやありません。へツへツ」 ガラツ八が思ひ出し笑ひをしたのも無理のないことでした。二三日前町内の女隱居が『寵愛の猫の子が殺されたから、下手人を搜して敵を討つて下さい』と氣違ひのやうになつて飛込んだのを知つて居たのです。 八五郎の案内につれて、狭い家の中に通されたのは、町人風の若い男が二人。 「――」 先に立つた一人の顏を見ただけで、平次は危ふく聲を立てるところでした。ガラツ八の八五郎が、変
野村胡堂
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