萩原朔太郎 · 일본어
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원문 (일본어)
石段上りの街 萩原朔太郎 私の郷里は前橋であるから、自然子供の時から、伊香保へは度々行つて居る。で「伊香保はどんな所です」といふやうな質問を皆から受けるが、どうもかうした質問に対してはつきりした答をすることはむづかしい。併し簡単に言へば、常識的の批判からみて好い温泉である。ここに常識的といつたのは、自然や設備の上で中庸といふ好みを意味して居る。だから特別の新らしい趣味で、赤城や軽井沢のやうな高原的風望を好いといふ人や、反対に少し古い趣味で塩原のやうなアカデミツクの景色――山あり、谷あり、滝あり、紅葉ありといつたやうな景色――を悦ぶやうな人や、その他特別の意味での情趣をたづねるやうな人には、伊香保はあまり好かれない温泉である。併しその特別の奇がないだけ、それだけ感じの落付いたおつとりした所でもある。平凡と言つた所で、決していやな感じがする平凡ではない。言はば中産階級の温良な良家の娘をみるやうに、どこか親しみのある線の柔らかい自然である。特別に好いといふでもないが、さうかと言つても悪い気もしない。若い新趣味の人には食ひ足らず、古い老人には漢詩的風情がなさすぎる所から、一般に伊香保の愛顧者は
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萩原朔太郎
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