長谷川時雨
長谷川時雨 · japonés
Aun no hay traduccion. Solicita una para adelantar la fecha.
長谷川時雨 · japonés
Vista previa del primer parrafo
Original (japonés)
三十五氏 長谷川時雨 直木さん、いつまでも、三十一、三十二、三十三、三十四とするのときいたら、うんといつた。でも、三十五氏はまだいいが、三十六、三十七、三十八、それから三十九はをかしい。みそくふなんて味噌ばかりつけるやうで、まだ三十五氏の方が好いと言つたら、例の、毛の薄い頭の地まで赤くして顎を撫でながら、ふふ、ふふ、ふふと笑つた。あの人物が赤面するなぞとは、ちよつと思へないであらうが、あんなに顏を赤らめる人はなかつた。だが、顎をささへて、輕く首を左右へ動かすか、または輕くうなづく時は機嫌がいいのらしかつた。 逼塞時代の寒い日のある夕方、羽織の下に褞袍を着て、無帽で麹町通りの電車停留場に立つてゐたとき、頭の毛が寒風にそよいでゐた細い、丈の高い姿や、小意氣な浴衣の腕まくりをして、細い脛を出して安坐で話しながら、懷から取出すところの金入れといへば、四六版の本ならスポリとはひつてしまつて、まだ餘りがありさうなほど大きな、しかもいつでもぺかぺかに薄つぺらなのを出し入れするのでつひ笑つたら、これへ一ぱいに入れようと思つてゐるのだと、自分でもをかしいらしいのを妙に眞劍に言つてゐたのが、思ひ出される。
長谷川時雨
Estado de la traduccion
En esperaInicia sesion para solicitar una traduccion.
Preguntas frecuentes
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
Lectura gratuita
Empieza a leer sin registrarte. Crea una cuenta gratis para más libros y funciones.