堀辰雄 · 일본어
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원문 (일본어)
もう十數年前のことである。小林秀雄と永井龍男とがはじめて出合つた時の話である。 小林が先づ永井に「君は志賀直哉を讀むか?」と聞いた。「うん、好きだ」と永井は即座に答へた。「ぢや、佐藤春夫はどうだ?」と小林が再び聞いた。「ああいふのも好きだ」と永井は答へた。そのとき永井はいくらか微笑を浮かべはしなかつたかと私は想像する。それから二人は大いに意氣相投じたさうである。 こんど四季社から刊行された永井龍男の短篇集「繪本」の卷末には、その頃の永井の習作が二つばかり載つてゐるが、それを讀んで、私は永井から聞いた話を何氣なしに思ひ出した。 私はここに私達と時代を同じくする者の一つのはつきりした特質を認める。志賀直哉と佐藤春夫と――これらのむしろ陰と陽のやうに相反する二つの極、それらを接觸せしめようとすること、rel なものと imaginaire なものとの接觸から新しい火花を得ること、それが私達の願望であり、目的であつた。 永井龍男は「泉」をもつて出發した。そのスタアトは實に鮮かだつた。當時は新感覺派の全盛時代であつたが、その當時にあつてもこの作品くらゐ感覺的なものはちよつと見あたらなかつた。そし
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堀辰雄
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