沖野岩三郎 · 일본어
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원문 (일본어)
硯箱と時計 沖野岩三郎 石之助が机にむかつて、算術をかんがへてゐますと、となりの金さんが来て、 「佐太さん。石さんはよく勉強するね。きつと硯箱になりますよ。」と、言ひました。すると佐太夫は、 「いいえ。石之助はとても硯箱にはなれませんよ。硯箱になるのは、あんたの所の茂丸さんですよ。」と、申しました。 ふすまのこちらで、お父さまと金さんの話をきいてゐた石之助は、へんなことをいふものだなあと思ひました。 しばらくして、金さんが帰つたので、石之助はすぐ、お父さまの所へ行つて、 「僕が、硯箱になれないつて、何の事ですか。」と、きいてみました。 石之助が、あまり不思議さうな顔をしてゐるので、お父さまは、ひざをたたいて笑ひながら、 「狸が茶釜になつた話はあるが、人間が硯箱になつた話は、きいたことがない。こりやあ、私たちの言葉のつかひ方が悪かつた。硯箱になるのは、茂丸さんか、お前か、どつちだらうと言つたのは、かういふわけだ。」と、云つて、お父さまは、硯箱になるといふ話を説明しました。 「石之助、お前は殿様のお名前を、知つてゐるだらう。」 「知つてゐます。山野紀伊の守です。」 「さうだ。元は三万八千石
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沖野岩三郎
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