折口信夫
折口信夫 · 일본어
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折口信夫 · 일본어
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원문 (일본어)
春のはじめに、私は「八島」を語らうと思ひ立つた。ところは屋島であり、祝つて八島・矢島と言ふやうな字面を何時の代からか、用ゐ出した勝ち修羅物である。 一つは、此国の昔に戻つた気風の漲つて居る時である。一つは、白秋さんの生国柳川に近い昵み深い大江の幸若の舞の詞にも、縁の濃いもので、この親友の健康を祝賀する心には、大いに叶ふものがあると思ふのである。又私にも一つ、之を古く筆記して残しておいてくれた伊藤良吉君の上にも、吉きこと来よと祈り添へさせて貰ふ気である。 早々よい事ではないが、聴いて下さい。去る昭和八年来、友人某に貸してあつた久我家文書の中、当道・盲僧一類に関する記録文書が、おしつまつて、私の手もとに戻つて来た。長く出たまゝになつて居たので、今はその整理調査に忙しい。其中、九州一円に居た地神盲僧と称する琵琶弾き――師の房など称する――の演芸種目の中にも、此が重いものとなつて居るのが「八島」であつた。壱岐の島の師の房の生活を詳しく語つてくれた、亡き菊地武徳氏が、あの海に向つた長者原を、すこし節がゝつた言ひ廻しで、思ひ出し/\「八島」を語り乍ら歩いて行かれた俤が、今もかうしてゐると、目の前に
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折口信夫
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