岸田国士 · 일본어
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원문 (일본어)
父は旅行、母は買物、兄は散歩といふわけで、珍しく民子一人が、縁側で日向ぼつこをしてゐるところへ、取次も乞はず、義一がのつそり庭伝ひにはひつて来た。 「あら、だあれも出なかつた?」 「呼んでもみなかつた。」 「物騒ね。」 「ねらつてゐる奴がゐるからな。」 さう云つて、東義一は、民子の顔をじろ/\見直した。 「へえ、今日は日本の着物を着てるんだな。似合ふよ、なか/\。」 「和服が似合はなかつたら、大変だわ。」 「自信がある人は違ふよ。」 「さういふ風に取るのは、いけないわ。」 「おい、ピンポンしよう。」 「駄目よ、相手に取つて不足だわ。」 「生意気云つてらあ。しかし、今日あたり、奥村がやつて来さうなもんだなあ。」 「あの方、あんまり真剣で、こはいわ。でも、今度は決勝戦なの。」 「あいつ、なんでもむきになる性だからなあ。お父さんは何処へ行つたの?」 「舞鶴よ。姉さんのとこの子供が、見たいらしいのよ。」 「さう/\、男の子だ。民ちやんも早く見せてあげるといゝや。」 が、それには答へないで、民子は、自分も来年は二十二だといふ考が、ふと、頭に浮んだ。 東義一は、海軍大尉で、軍令部出仕の参謀であつた

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