国枝史郎 · 일본어
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원문 (일본어)
甲州鎮撫隊 国枝史郎 滝と池 「綺麗な水ですねえ」 と、つい数日前に、この植甚の家へ住込みになった、わたりの留吉は、池の水を見ながら、親方の植甚へ云った。 「これが俺んとこの金箱さ」 と、石に腰をかけ、煙管をくわえながら、矢張り池の水を見ていた植甚は、会心の笑いという、あの笑いかたをしたが、 「この水のために、俺んとこの植木は精がよくなるのさ」 「まるで珠でも融かしたようですねえ。明礬水といっていいか黄金水といっていいか」 「まあ黄金水だなア」 「滝も立派ですねえ。第一、幅が広いや」 「箱根の白糸滝になぞらえて作ったやつよ」 可成り広い池の対岸に、自然石を畳んで、幅二間、高さ四間ほどの岩組とし、そこへ、幅さだけの滝を落としているのであって、滝壺からは、霧のような飛沫が立っていたが、池の水は平坦に澄返り、濃い紫陽花のような色に澱んでいた。留吉は、詮索好きらしい眼付で、滝を見たが、 「でもねえ、親方、この庭の作りからすれば、あの滝、少し幅が広過ぎやアしませんかね」 「無駄事云うな」 と、植甚は、厭な顔をし、 「俺、ほんとは、手前の眼付、気に入らねえんだぜ」 「何故ね」 「女も欲しけりゃア金
国枝史郎
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