佐左木俊郎 · 일본어
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원문 (일본어)
駈落 佐左木俊郎 一 朝日は既に東の山を離れ、胡粉の色に木立を掃いた靄も、次第に淡く、小川の上を掠めたものなどは、もう疾くに消えかけていた。 菊枝は、廐に投げ込む雑草を、いつもの倍も背負って帰って来た。重かった。荷縄は、肩に焼け爛れるような痛さで喰い込んだ。腰はひりひりと痛かった。脛は鍼でも刺されるようであったし、こむらは筋金でもはいっているようだった。顔は真赤に充血して、額や鼻や頬や、襟首からは、汗がぽたぽたと滴り落ちた。 「ああ、重かったちゃ。俺あ!」 こう言って菊枝は、その雑草と一緒に、馬小屋の前に仰向きに身体を投げ出した。ほつれ下がった髪が、ぺったり顔にくっついていた。 「ああ、暑々。」 菊枝は身体を投げ出したまま、背負っている草の上に、ぐったりとなって、荷縄も解かずに、向こう鉢巻きにしていた手拭いを取って顔や襟首の汗を拭った。 婆さんが、裏の畑から、味噌汁の中に入れる茄子をもいで、馬小屋の前に出て来た。春からの僂麻質斯で、左には松葉杖をついていた。 「おう、おう、重かったべさ。二人めえもあっちゃ。」 蒼白い皺だらけの顔に、婆さんは、鷹揚な微笑を浮かべて、よろこびの表情を示した
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佐左木俊郎
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