太宰治 · 일본어
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원문 (일본어)
私は野暮な田舍者なので、詩人のベレエ帽や、ビロオドのズボンなど見ると、どうにも落ちつかず、またその作品といふものを拜見しても、散文をただやたらに行をかへて書いて讀みにくくして、意味ありげに見せかけてゐるとしか思はれず、もとから詩人と自稱する人たちを、いけ好かなく思つてゐた。黒眼鏡をかけたスパイは、スパイとして使ひものにならないのと同樣に、所謂「詩人らしい」虚榮のヒステリズムは、文學の不潔な虱だとさへ思つてゐた。「詩人らしい」といふ言葉にさへぞつとした。けれども、津村信夫の仲間の詩人たちは、そんな氣障なものではなかつた。たいてい普通の風貌をしてゐた。田舍者の私には、それが何より頼もしく思はれた。 わけても津村信夫は、私と同じくらゐの年配でもあり、その他にも理由はあつたが、とにかく私には非常な近親性を感じさせた。津村信夫と知合つてから、十年にもなるが、いつ逢つても笑つてゐた。けれども私は津村を陽氣な人だとは思はなかつた。ハムレツトはいつも笑つてゐる。さうしてドンキホーテは、自分を「憂ひ顏の騎士」と呼んでくれと從者に頼む。津村の家庭は、俗にいふ「いい家」のやうである。けれども、いい家にはまた
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太宰治
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