田山花袋 · 일본어
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원문 (일본어)
総て物が平等に見え出して来るといふことは、面白い人間の心理状態である。美も醜も、善も悪も、旨いも拙いも、昔感じたやうに大きな差別を見ずに、又は好悪を感ぜずに、あるがまゝにあるといふ風に感じて来る心理、この心理は差別をのみ気にし、又は箇をのみ気にした心理と、何ういふ関係を持つてゐるか。 人が大きな家屋に住んでゐる。立派な庭園を持つてゐる。綺羅を尽してゐる。贅沢を尽してゐる。又これと反対に、膝を容れる一室に粗衣、蠣食をしてゐる。行くに車もなければ自動車もない。しかも、この二つのものは平等である。同じく幸福である。『何に、同じだよ、少しも違ひやしないよ。』かういふ平等観の心理の起つて来るといふことは何故であるか。 箇を押しつめて考へて見たからである。我執、理想、空想、煩悩、さういふものを数々押しつめて、そこから理解が生じて来たからである。理解といふことは、例の経文などにある『解』である。主観の文殊の方にある解と、客観の普賢の方にある『行』と相対してゐる。『行』は行なふと言ふよりもめぐるである。この『解』と『行』との交錯融合したところから、さうした平等観の心理が出て来るといふことを私は感じた。
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田山花袋
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