田山花袋 · 일본어
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원문 (일본어)
金剛山にある二つのホテル、中でも長安寺にあるものは面白い。ホテルと名には呼ばれてゐても、大きな建物があるではなく、長安寺の一部を借て、僧房を仕切て、それに No, 1 とか No, 2 とか番号をつけてゐる。そこに無造作に寝台と卓子とが置いてある。食堂と言つても、いくらか大きい僧房に二つ三つ卓子を配置してそれに晒布をかけただけである。そしてそこにゐる人達が面白い。ボーイもコツクも支配人も番頭も皆満鉄の社員で、六月から十一月ごろまで、客が来やうが来まいが、さびしからうがさびしくなからうが皆役目で来てゐる。上さんを伴れて来てゐるものも中にはあるが大抵はひとりである。何と言つても汽車の線路から三十里も山の中に入るのだから、たとへ自動車が通つてゐるにしても、女を伴れて来るのは大変である。で、大抵はひとりでゐる。それを目蒐けて朝鮮の女が酒を売りに来るといふ話である。しかしそれは私は知らない。 従つてホテルの人達は旅客の来ることを非常に喜ぶ。毎日夕方になると、唯一の交通線である平康からの自動車が疲れた旅人のやうに微な爆音をあたりの翠微に震はせながら、白い埃塵に包まれて入つて来るが、それを聞くと、支
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田山花袋
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