恒藤恭 · 일본어
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원문 (일본어)
△ 菊池寛は明治四十三年夏のはじめに一高の入學試驗をうけたが、私もやはりその時の受驗生の一人だつた。身體檢査の際に、みんなが猿又一つのまる裸になつて、一列にならびながら自分の順番を待つてゐるとき、丁度私のすぐ前に同君が立つてゐた。その頃から同君は年齡よりはずつとふけて見える顏つきだつたが、若い女のやうな、むつちりした曲線的な肉つきをしてゐる癖に、四角張つた、いかつい、恐ろしさうな顏をしてゐて、高い調子の聲でなんだか私に話しかけたことを、今でもよく記憶してゐる。それで、同君の生前のことを彼れ是れと心に思ひうかべると、その時にあたへられた、肉體的矛盾の極めて鮮明な第一印象が何よりもはつきりと思ひ出されるのである。 その年の九月になつて、英文科一年の教室で、四十人ばかりの同級生の中に、私は再び菊池寛のすがたを見出した。おたがひに『やあ』、『やあ』とあいさつをかはしたものだつた。 當時は方々の中學校から優秀の成績の卒業生を推薦し、その中から選拔して高等學校に無試驗で入學させる制度が行はれてゐた。そのやうな無試驗組の者が私たちのクラスには七八人あつたかと思ふ。その中には佐野文夫や芥川龍之介や久米
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恒藤恭
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