牧野信一 · 일본어
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원문 (일본어)
都を遠く離れた或る片田舎の森蔭で、その頃私は三人の友達と共にジヤガイモや唐もろこしを盗んで、憐れな命をつないで居りました。あの村へ行けば、小生の所有になる古いけれどいとも大きな水車小屋があつて、明けても暮れても水車がどんどんと回つてお米を搗いて呉れるから、俺達の三人や五人は腕組をしてゐても安心だ、蜜柑畑もあるし麦畑もあり、海のやうに拡い稲の田もある、蜜柑を売り、麦は水車に搗かせてさへゐれば、お金は毎日毎日じやら/\といふ音をたてゝ蝗のやうに飛び込んで来る、それだからね、俺達は暮しの心配なんぞは無用で、「永遠の理想」のためと「尽きざる夢」のためにのみ根限りの頭をつかつて、互ひに一番、おもしろい小説を創り、精一杯の勉強をして来ようではないか――斯う云つて私は友達を誘ひ出したのでした。 ところが、私達が谷を渡り山を越えて漸く水車小屋のある村にたどりついて、やれ嬉しやと胸を撫で降しながら小屋の扉を開けると、小屋の中には私の見も知らぬ荒くれ男が七人も十人も囲炉裡のまはりに大胡坐を掻き、てんでんに片方には米俵を肘突きにし、片方には白粉をつけた女共を引き寄せて、飲めや歌へ、踊れや踊れといふ大乱痴気の
牧野信一
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