真山青果 · 일본어
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원문 (일본어)
その前の晩、田住生が訪ねて来た。一昨年の暮に亡なつた湯村の弟、六郎の親友である。今度福岡大学へ行く途中とあつて立寄つた。此間の洪水で鉄道が不通ゆゑ神戸までは汽船にすると云ふ。白絣のあらい浴衣に、黒の帯、新しい滝縞の袴をシヤンと穿いて居た。お国風に衛さん衛さんと七つも違ふ湯村の名を呼んで居た。 「六郎さんが丈夫ですと、今年は一緒に大学へ来るんでした。一昨日の晩停車場でお母様が然う云つて泣かれました。」と、坐ると行也、その事を云出す。 「然うです。」と湯村は答へた。 「この人は矢張、二高出身で、六郎さんとも友達、東京の法科へ今度来たのです。」と云つて、一緒に来た小村と云ふ学生を紹介した。先きでは会つた事があると云ふが、湯村は飽くまで初対面に構へた。丁度、朝からムシヤクシヤして居る所ゆゑ、日比谷見物に行くと云ふ二人を無理に引留めてビールにした。トマトに鎌倉ハム、都焼の角鑵も切らせた。 酒がやゝ荒んで来た頃、その小村は急に改つた調子で、「貴方に伺つたら解るでせう。全体ラブつてどんなものでせう。」と問ふ。好くある事で、大抵の人はこの問題を芸術家の所へ持込んで来る――何も芸術家のみに解せらるる問題
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真山青果
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