宮沢賢治
宮沢賢治 · 일본어
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宮沢賢治 · 일본어
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원문 (일본어)
朝に就ての童話的構図 宮沢賢治 苔いちめんに、霧がぽしやぽしや降つて、蟻の歩哨は、鉄の帽子のひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯の森の前をあちこち行つたり来たりしてゐます。 向ふからぷるぷるぷるぷる一ぴきの蟻の兵隊が走つて来ます。 「停まれ、誰かツ」 「第百二十八聯隊の伝令!」 「どこへ行くか」 「第五十聯隊 聯隊本部」 歩哨はスナイドル式の銃剣を、向ふの胸に斜めにつきつけたまま、その眼の光りやうや顎のかたち、それから上着の袖の模様や靴の工合、いちいち詳しく調べます。 「よし、通れ」 伝令はいそがしく羊歯の森のなかへ入つて行きました。 霧の粒はだんだん小さく小さくなつて、いまはもううすい乳いろのけむりに変り、草や木の水を吸ひあげる音は、あつちにもこつちにも忙しく聞え出しました。さすがの歩哨もたうとう睡さにふらつとします。 二疋の蟻の子供らが、手をひいて、何かひどく笑ひながらやつて来ました。そして俄かに向ふの楢の木の下を見てびつくりして立ちどまります。 「あつあれなんだらう。あんなとこにまつ白な家ができた」 「家ぢやない山だ」 「昨日はなかつたぞ」 「兵隊さんに
宮沢賢治
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