大町桂月 · 일본어
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원문 (일본어)
八鹽のいでゆ 大町桂月 思ふとしもなけれども、思ひださるゝやさしきおもかげの身に添ふ心地して、拂ふに由なく、忘れむとすれど忘られず。かくてはと、われとわが心をはげまして讀むふみの、字はいつしか消えうせて、さながら霞たなびきたるが如くなるに、せめて青山白雲のほとりにさまよはばやと思ひたつも、はかなき旅なり。 武藏と上野との界なる八鹽のいでゆに一夜とまりて、明くる日は、名だゝる三巴石を見むとて、神流川の上流に溯る。わすれては、われを呼ぶ聲かとあやまたれつゝ、うつゝにかへれば、清溪の我が足をかすめて流るゝなり。萬山の底に、幅ひろき釣橋のかゝれるは、幾重の山奧にもなほ人の住む村里あるにや。三巴石の勝は、この橋よりはじまる。みどりにしてあざやかなる巨石磊※として、川の兩岸につらなり、或は獅躍し、或は虎蹲し、その相逼る處は、一道の清流蒼龍を走らす。三巴石とは是れなり。その中にて名の付せられたるもの四十七。遂に阿彌陀石に至りて、三巴石の觀盡きぬ。たゞ石の色のうるはしきのみにして、岩のたゞずまひ、水のながれなど、天下の絶景とは云ふべからず。水中に動くものあるを、何物かと見るに、肌あかがねよりも赤黒き赤
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