岡本綺堂 · 일본어
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원문 (일본어)
九月四日 岡本綺堂 久しぶりで麹町元園町の旧宅地附近へ行って見た。九月四日、この朔日には震災一週年の握り飯を食わされたので、きょうは他の用達しを兼ねてその焼跡を見て来たいような気になったのである。 旧宅地の管理は同町内のO氏に依頼してあるので、去年以来わたしは滅多に見廻ったこともない。区劃整理はなかなか捗取りそうもないので、わざわざ見廻りにゆく必要もないのである。それでも震災から満一ヵ年後の今日、その辺はどんなに変ったかという一種の興味に釣られて出てゆくと、麹町の電車通りはバラックながらも昔馴染の商店が建ちつづいている。多少は看板の変っているのもあるが、大抵は昔のままであるのも何となく嬉しかった。 しかもわたしの旧宅地附近は元来が住宅区域であったので、再築に取りかかった家は甚だ少い。筋向いのT氏は震災後まだ一月を経ないうちに、手早くバラックを建築してしまったので、これは勿論そのままに残っている。北隣のK氏は先頃から改築に着手して、これももう大抵は出来あがっている。わたしの横町附近でわたしの眼に這入ったものはこの二つの建物だけで、他はすべて茫々たる草原であるから、番町までが一目に見渡され
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岡本綺堂
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