小川未明
小川未明 · 日语
小川未明 · 日语
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原文 (日语)
ある金持ちが、毎日、座敷にすわって、あちらの山を見ていますと、そのうちに、 「なにか、あの山から、宝でも出ないものかなあ。」というような空想にふけりました。 その山というのは、あまり高くはなかったが、形がいかにもよかったのです。 ちょうど、そのころ、旅の技師が、この村を通って、 「この山には、銅がありそうだ。」といったといううわさを金持ちはききこみました。 「やはり虫が知らせたのだ。毎日、自分はあの山を見ていると、なにか宝がありそうな気がしてならなかった。」 ある日、金持ちは、金づちを腰にさして、山へ出かけてゆきました。そして、山の中に、頭を出している石を、コチン! と打っては、欠いてみました。すると、ぴかっとして日の光に、金色にかがやくものがまじっていました。それから、夢中になって、あたりに落ちている石を割ってみたり、拾い上げて、日にさらしてみたりしますと、どれにも、なにかぴかぴかと光るものがはいっていました。 「銅ばかりでなく、金が出るかもしれない。」 金持ちは、もう頭の中は、宝を掘りあてたときの喜びでいっぱいになって、考え顔をしてもどってまいりました。 それから後のことです。 「
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