小川未明
小川未明 · 日语
小川未明 · 日语
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原文 (日语)
もう、ひやひやと、身にしむ秋の風が吹いていました。原っぱの草は、ところどころ色づいて、昼間から虫の鳴き声がきかれたのです。 正吉くんは、さっきから、なくしたボールをさがしているのでした。 「不思議だな、ここらへころがってきたんだけど。」 どうしたのか、そのボールは見つかりませんでした。お隣の勇ちゃんは、用事ができて帰ってしまったけれど、彼だけは、まだ、思いきれなかったのでした。ボールがほしいというよりは、どこへいったものか、消えてなくならないかぎり、このあたりに落ちているものと思ったからです。 この広い原っぱには、ほかにだれも遊んではいませんでした。彼は、勇ちゃんが、スパイクを買ってもらったら、自分もお母さんに買ってもらうお約束があるので、さっきも勇ちゃんと、その話をしていたのでした。 「ね、君は、いつスパイクを買ってもらうの?」 「お父さんが、旅行からお帰りになったら。」と、勇ちゃんはいいました。 「君が、買ってもらったら、ぼくにも買ってやると、お母さんがいったよ。」 二人は、早くその日のくるのが楽しみだったのです。 正吉くんは、いまも、そのことを考えていると、ふいに、 「君、なにか
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