国枝史郎 · 일본어
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원문 (일본어)
夕飯の時刻になったので新井君と自分とは家を出た。そして自分の行きつけの――と云っても二三回行っただけの――黄華軒という支那料理店へ夕飯を食いに這入って行った。 「日本人は一人も居ないんだね」 新井君は不意にこう云ったが、自分にはその意味が解らなかった。 「日本人が一人も居ないとは?」 「料理人もボーイも支那人だね……屹度主人も支那人だろう」 「何故?」と自分は訊き返えした。 「特別に料理が旨いからさ……純粋の支那人の店でなければ、こう旨くは料理は出来ないものさ」 「新聞記者だけのことはあるね……君のいう通り此処の主人は、六十位の支那人だよ」 その時ボーイが近寄って来て、別の料理を置いて行った。 「先刻のボーイとは違うのだね」 新井君はこう云って其ボーイを探るような眼をして見詰めるので、自分はいくらか可笑くなった。 「先刻のボーイは醜男だが、今のボーイは可愛いだろう。あれだけの美貌を持ったボーイは、日本人にも一寸無いよ」 自分は壁に貼ってある梅蘭芳の石版画とボーイとを見比らべてこう云った。 ボーイは自分達がそんな噂をして居ようとは夢にも知らず、正面の壁に背を持たせかけ、水煙草を一心に吸っ
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国枝史郎
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