太宰治 · 일본어
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원문 (일본어)
宵越しの金は持たぬなどといふ例の江戸つ子氣質は、いまは國家のためにもゆゆしき罪惡で、なんとかして二、三千圓も貯金してお國の役に立ちたいと思ふものの、どういふわけかお金が殘らぬ。むかしの藝術家たちには、とかく貯金をいやしむ風習があつて、赤貧洗ふが如き状態を以て潔しとしてゐた樣子であつたが、いまはそのやうな特殊の生活態度などはゆるされぬ。一億國民ひとしく貯蓄にいそしまなければならぬ重大な時期であると、嚴肅に我が身に教へてゐるのだが、どういふわけか、お金が殘らぬ。私には貧乏を誇るなんて厭味な、ひねくれた氣持はない。どうかして、たつぷりとお金を殘したいものだと、いつも思つてゐる。恆産があれば恆心を生ずるといふ諺をも信じてゐる。貧乏人根性といふものは、決していいものではない。貯金のたくさんある人には、やつぱりどこか犯しがたい雅操がある。個人の品位を保つ上にも貯金は不可缺のものであるのに、更にこのたびの大戰の完勝のために喫緊のものであるのだから、しやれや冗談でなく、この際さらに一段と眞劍に貯蓄の工夫をこらすべきである。少し辯解めくけれども、私の職業は貯蓄にいくぶん不適當なのではあるまいか、とも思は
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太宰治
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