津野海太郎
津野海太郎 · 日语
津野海太郎 · 日语
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原文 (日语)
はたして紙と活字の本はなくなるのか。 おそらくなくなるだろう。 ただし私は、いずれは日本語表記から漢字がなくなるだろう、と本気で考えているような人間でもある。いつか、われわれの書く文章から漢字が一つのこらず消えてなくなる日がやってくる。そのころまでには紙と活字の本だって自然消滅しているにちがいない。 それまで百年、二百年、いや三百年か。 いずれにせよ遠いさきの話だ。マルチメディアや光ファイバー・ネットワークによって、あすにも紙と活字の本がなくなるかもしれないといった危機意識の盛りあげ方は、ちょっと古いのではないか。そんなにおどかさないでほしい。 遠い将来、もし本がなくなるとしたら、それはどのようにしてなくなるのだろう。紙と活字の本はどんな段階をふんで消滅の時をむかえるのか。 それを考えるには、まず「本とはなにか?」を定義しておく必要がある。いろいろな定義のしかたがあろうが、私としてはまず、本のモノとしての側面に注目したい。私は単純な人間だから単純にいってしまう。私たちのような日本語人間にとっての本とは、まず第一に、 明朝体の文字をタテヨコそろえて組み、 それを白い紙の上にインクのしみと
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