萩原朔太郎 · 일본어
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원문 (일본어)
日本の文學に對して、僕は常に或る滿たされない不滿を持つて居た。それは僕の觀念する「文學」が、日本の現存してゐる文學とどこか本質に於て食ひちがつて居り、別種に屬して居たからである。然るに梶井君の作品集「檸檬」を讀み、始めて僕は、日本に於ける「文學」の實在觀念を發見した。勿論「檸檬」の作品は、小説といふべきよりは、小品もしくは散文詩の範疇に屬すべきものであるか知れない。しかしながらこの精神は、すべての文學を通じて普遍さるべき、絶對根本のものであり、僕の常に觀念して居る「文學」の正觀と符節して居る。 僕は考へる。文學の條件すべき要素は、單なる理智でもなく、觀照でもなく、またもとより、單なる感覺や趣味でもない。文學の眞の本質は、生への動物的な烈しい衝動(意志)に發足して居り、且つその意志が、對象に向つて切り込むところの、本質の比較解剖學的摘出でなければならない。即ちゲーテの言ふ如く、すべての文學者は、素質の詩人と素質の哲學者とを、性格に於て要素して居る人物でなければならぬ。そしてしかも、日本にはかうした文學者が少ないのである。 梶井基次郎君は、日本の現文壇に於ては、稀れに見る眞の本質的文學者で
萩原朔太郎
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