原民喜 · 일본어
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원문 (일본어)
四丁目の角で二人を見はぐれたのを幸と、川田はぐんぐん勝手な方向へ進んだ。振返ったらまた彼等がやって来さうなので、傍目も振らなかった。眼は怒り、額は愁ひ、短靴はやたらに急いだが、搾めつけられた胸は今やうやく緩んで来た。高層建築の上に濁った秋空が、茫漠とした観念のやうに横はってゐた。そこに川田は、さっきの議論の続きを感じた。 彼等二人は終に論理の釘で川田を身動きさせなかった。そこへ一人が乱暴に鑿を以て打込んで来た。その上に一人が金槌で叩きつけた。川田の肋骨はために砕かれて、鮮血が迸り出たかと思はれた。一瞬にして永劫の屈辱を受けた者のやうに川田は青ざめて黙った。すると、一人は悠々と食べさしの汁粉を箸で弄び、もう一人は冷めたお茶を啜り出すのだった。そして勘定になると、川田が金を払った。しるこ屋を出ると二人は猶も巫山戯ながら、後から川田に絡みついて来た。何処までも川田の気分を害ねようと、二人で協力してゐるかのやうに。 今、一人きりになって、静かに振返ってみると、川田はとにかく憂欝であった。今日午後の授業が終って、川田が下宿へ帰ると、早くも一人が退屈の押売りにやって来た。焦々してゐるうちに、又一人
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原民喜
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