原民喜 · 일본어
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원문 (일본어)
雲雀病院 原民喜 銀の鈴を振りながら、二頭の小山羊は花やリボンで飾られてゐる大きな乳母車を牽いて行つた。その後には、青い服を※つた鳩のやうな婦人がもの静かに従いて歩いた。むかうの峰には乳白色の靄がかかつてゐたが、こちらの空は真青に潤んでゐた。澄んだ空気の中に草の芽や花の蕾の匂ひが漾つて、しげみの中では鶯が啼いてゐる。 車のバネの緩い動揺や、鈴の音に、すやすやと睡つてゐた空二は、ふと眼を見開いた。それから、車のすぐ側に見識らぬ婦人がゐるのを、ぼんやり見てゐた。が、やがて再び目蓋を閉ぢてしまつた。しばらくすると、空二は唇をむちやむちや動かしながら両手を伸ばした。そして今度はほんとうに目が覚めたらしかつた。彼は何時ものやうに煙草を吸はうと思つて、無意識にあたりを手探つた。が、彼の指さきに掴まつたものはキヤラメルの函であつた。彼はつまらなさうにその函を放つた。それから再び狭い車内を探してゐると、漫画の本が出て来た。彼はそれを膝の上に展げてちよつと見入つてゐたが、すぐに、にやにや笑ひだした。それから、ふと見識らぬ婦人が側にゐるのを思ひ出した。すると彼は妙に気恥しくなつた。空二は漫画の本を横に隠し
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原民喜
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