牧野信一
牧野信一 · 일본어
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牧野信一 · 일본어
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원문 (일본어)
ある庭の片隅に一本の雛菊が咲いて居りました。花壇の中には立派やかな牡丹や美しい百合などが、誇り気に咲いて居りましたが、雛菊はさういふ花を見ても、少しも羨しいとは思はず、幸福な日を送つて居りました。 丁度、雛菊の頭の上では雲雀が楽しさうな歌をうたつて居りましたが、雛菊は凝とその歌を聞いて、「あゝ面白い歌だ。」とは思ひましたが、雲雀になり度いなどゝは少しも思はず、やはり自分は自分だけで幸福だ、と考へて居りました。 雲雀が雛菊の傍へ下りて来て、 「まあ、何て奇麗な花だらう!」と云ふと、その声を聞いた牡丹は、「私の美しさを讚めないとは酷い。」と云つて大変怒りました。チユーリツプは頭を持ち上げて、「何だ庭隅の雛菊が。」と云つてセヽラ笑ひました。 その時一人の少年が鋏を持つて来て、 「よく咲いてゐるから、お母さんのところへ剪つて持つて行かう。」と云ひながら、チユーリツプや牡丹を、みんな剪つてしまひました。 少年はお母さんのところへ、その花を持つて行くと、 「まあ、この子は大事な花壇を荒してしまつて何て悪ひ子でせう。」と、讚められると思ひきや、反つてさんざんに叱られました。 次の朝、雛菊が目醒めると
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牧野信一
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