
小川未明 · 日语
小川未明 · 日语
首段预览
原文 (日语)
あるところに、気の弱い少年がありました。いい少年でありましたけれど、気が弱いばかりに、うそをついたのです。自分でも、うそをつくことは、よくない、卑怯なことだということは知っていました。 「もう、これから、私はうそはつかない。」と、うそをいった後では、いつも少年は心にそう思うのでした。 けれど、それは、悪いと思われないような場合もありました。たとえば、病人に向かって、 「このあいだよりも、ずっとお顔の色がよくおなりです……。」というと、実際は、そうでなくても、病人を喜ばすものである。こんなときのうそは、かならずしも悪いのでない。もし、そういうことができれば、 「僕は、昨夜、お化けを見たよ!」といって、なにか畑の中にあったものを見て、空想にふけったことをまことしやかに、友だちに話すと、つまらなそうな顔つきをしていた友だちらが、急に目を輝かして、近くそばへ集まってきて、 「君、ほんとうかい……。」というのであります。 「ああ、ほんとうだ。」と、少年は、熱心に、空想したことを、見たことのように話すのでした。 この少年のうそというのは、たいていこうした罪のない、ちょっとみんなをおもしろがらせよう
常见问题
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
免费阅读
无需注册即可立即阅读。想要更多图书和功能请免费注册。