柴田宵曲 · 일본어
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원문 (일본어)
如何なる富豪が、どれだけの金を費したにしても、自分の欲しい書物を悉く所有することは出来ない。資力に恵まれぬのを原則とする一般の読書子に在つては猶更の話である。書物の貸借は必然の結果として生ずる。それに伴つて又いろ/\な問題も起つて来る。 藤原惺窩の時代は兵戈戦乱が全くをさまらず、学を講ずる者も乏しかつたが、書物の入手も至つて困難であつた。「十八史略」を角倉与市に借りて繕写したといふ一事を見ても、その程度は察せられる。弟子の林道春が「図書編」を買つたと聞いて、再三手紙で頼んだけれども、道春は左様な事はありませんと偽つて、たうとう惺窩に貸さなかつたといふ話もある。貸与を吝んだ理由はいづれに在つたにせよ、師弟の間でをついてまで貸さぬといふのは、あまり愉快な逸話ではない。 新井白石は、すべて蔵書は門外に出さない、見たいといふ人には座舗を貸し、朝夕の麁飯をふるまつて、そこで見せる。若し写したい人といふ人があれば、やはりさうして写させる。この事は自分が古今の例に鑑みて、所存あるが為である、と云つてゐる。書物を読む者は必ずしも大人君子ばかりではない。殊に書物を好む者の中には、異常な愛著心を持合せてゐ
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柴田宵曲
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