高浜虚子
高浜虚子 · 일본어
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高浜虚子 · 일본어
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원문 (일본어)
豫て手紙で言つて來て居つた春三郎の兄の佐治文太郎の上京が事實となつて現はれて來た。上野の停車場に文太郎を迎へに行つた春三郎は自分の兄が斯く迄に田舍者だとは思はなかつた。古風な綿ネルのシャツを著て大きな鞄を重さうに提げて人込みの中をうろ/\としてゐた。それから漸く春三郎を見つけて、 「おゝ春三郎か」と言つた人の善ささうな顏には嬉しさが包み切れなかつた。 「私持たう」と言つて春三郎が其鞄を受取らうとした時、 「なあにいゝよ」と言つて渡さうともしなかつた。文太郎は兄乍ら自分は春三郎より智慧も學問も劣つたものだと考へてゐて常に弟を尊敬して居た。弟に此重い鞄を持たすのは思ひも寄らぬと考へて手を振つた。それから二人で停車場を出た時、 「どうだ春三郎、己まだ晝飯を食はぬのだが、二人で暫くぶりに一緒に遣らうぢやないか」と言つて取附の安料理屋へ這入つた。それから、 「お前何か食ひ度いものはないか」とか、「さうか、よし/\お前が嗜なものなら食らう/\」とか言つて何でも春三郎のいふなりになつて文太郎は嬉しさうに盃をあげた。それから國許ではだん/\暮しが困難になつて多勢の子供は養ひ切れぬから愈出京する事に決心
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高浜虚子
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