大隈重信 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
健全なる精神をもち、健康なる体躯を有する青年であって、それで成功が出来ないということがあるものか。世の中には往々泣き言を述べる青年達がある。彼等はちょうど誰かがその前途を圧えているために自分が成功出来ないように言っているが、それは誤った考えである。ことさらに敵意でも持っていない限りどこに他人の成功を妨げるものがあろう。この世界は決してある少数の人の世界ではないのである。即ちお互いそれ自身の世界である。しかも今日既に成功している人々よりは、むしろこれから為すところあらんとしつつある諸君青年達の世界ではないか。 既に自分自身の世界である。天は常に公平であって決して偏頗なことはしない。実力のある者には誰にでも成功の鍵を与えて、天下に覇を成さしめる。それにも拘わらず泣き言を並べたり悲観したりして、成功の出来ないのを他人の罪のように思っているものの迂愚は憐れむべしと言わねばならぬ。かかる徒輩はいわゆる人生の劣敗者、もしくはその候補者である。速やかに志を改め意気を練るに非ずんば、ついに一生を暗黒の裡に終るような不幸を見るであろう。 人生は七転び八起きという。七たび転んでなお起き返ろうとするほどの勇

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