大隈重信 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
諸君、私はただいま報告された通り、この壮厳なる儀式の下に、会長に推薦せられたのであるが、私はこれに対して、何という言葉を以て御請けして宜いか、甚だ私は当惑した。全体、年内に江原〔素六〕先生、寺尾〔亨〕先生、その他の諸君が御出で下すって、今日の会のこと、同時にこの会に於て会長に推薦するから承諾しろ、ということのご相談に与って、その時に私は切りにご辞退をしたのである。自分はかくの如き大なる事業に、会長たる徳望もないのである。しかしながら、この会のために諸君の後えに従って及ばずながら微力は尽すが、会長はご免を蒙りたいということで再三ご辞退をした。今の御言葉は少し間違っているだろうと思う。悦んで御請けをしたという話であるが、決して悦んでではない。衷心恐縮したのである。再三ご辞退をしたが、なかなかご承諾がない。ご承諾がなくとも、拒む権利があるのだから拒んで宜いのであるが、あまり無碍に、我々が尊敬する数人の御方がご勧誘になるのを、直ちに拒絶するのは礼に非ずと存じまして、なお考えてみよう、ともかく今日は出席いたす、出席をして然る後に多数の御方がご勧誘になったならば、またその時のことに致そうというだけ

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