岡本一平 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
第一図 つまらなくて、だれた国技館の中にたゞ一つ、つまつて吃驚するものがある。それは幕下二枚目、出羽ヶ嶽君の巨躯だ。彼は身長六尺五寸、体量四十二貫あるそうな。象のやうな身体を猫背にして勝つても負けても海豚のような細い眼は柔かく眠つてる。四十八手の裏表も彼に対しては桁が外れる。世の中で呆れる事が好きな人の為めにこの怪物の毎日の取組振りを紹介しよう。昨日は楢綿にこんな風に負けた。出羽ヶ嶽星取表――●○

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