小川未明
小川未明 · 日本語
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小川未明 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
うみぼうずは しょうたいの わからない おばけです。 まっくろな からだを して、海の そこに すみ、きかんぼうずで わがままかってに ふるまって います。 だから、みんなから きらわれて います。なにか 気に いらない ことが あると、あばれまわります。海の 水を まきあげ、くろくもを おこし、つなみを たて、あたりを さわがせます。 さかなや、海に すむ けものたちは、いきの ねを ひそめて、小さく なります。もし そんな とき、ちょうど、ふねでも きかかろうものなら、たいへんです。 「やい、おれさまの いるのが わからぬか。」 と、うみぼうずは 大きな 手で、ふねを たかく もちあげ、あっと いう まに、海の そこに しずめて しまいます。けれど、だれも それを とめる ことが できません。 「また、むほうものの うみぼうずが さわぎだした。こまった ものですね。」 と、りゅうぐうの ごてんに すむ おひめさまは、まゆを おひそめに なりました。 大きな くじらまで、 「これは かなわん。」 と いって、どこかへ にげだしました。 たいや いかや いわしなどの 小さい さかなたち
小川未明
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