小川未明
小川未明 · 日本語
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小川未明 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
おてらの けいだいに 大きな さくらの 木が ありました。ことしも つぼみが たくさん ついて、もう ふくらみかけました。かみさまは、いろいろの 木たちに、こう して 年に 一ど、花を さかして、この よの中の ありさまを みせて くださるのでした。 さくらの 木の かたわらに、ふるい かねつきどうが ありました。そこには、むかしからの 青さびの した かねが、さがって いました。花は だれよりも はじめに、かねに あいさつを し、それから かわいい はとに、また すこし はなれて たって いる すぎの 木に、こえを かけようと おもいました。風は あたたかく、日は うららかに てって、いい お天気で ありました。 ちょうど その とき、 「まあ、花さん、いい ときに おひらきですね。きのうまで、雨が ふりつづきましたが、きょうは こんなに よく はれて、あなたは おしあわせです。」 と いった ものが あります。 こえの する ほうを みると、やねの 上の かわらで ありました。 「かわらさんも、おたっしゃで けっこうです。」 と、花は にっこり わらいました。どう した ことか、ど
小川未明
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