小川未明 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
町の中で、かごからひばりを出して、みんなに見せながら、あめを売る男がありました。その男を見ると、あそんでいる子供たちは、 「ひばりのおじさんだ。」と、いって、そばへよってきました。 あき地になっている、すこしのひろばへ、かたから、あめの箱と、下げているかごを下ろしました。 「さあ、お坊ちゃんも、おじょうちゃんも、あめを買ってください。ひばりをはなして見せますよ。」と、男は、こしをおろしながら、子供たちの顔をながめました。だいぶあめが売れると、男は、かごのふたをあけて、 「さあ、とべよ。」と、いわぬばかりに、片手を上げて、後さがりをしました。 ひばりは、やがて、ピイチク、ピイチク、なきながら、高く、高く、空へ上がりました。そして、このまま、どこへかとんでいってしまいそうに、見えなくなったが、そのうちおじさんが、ピイ、ピイ、笛を鳴らすと、けんとうを、あやまらずに、えんとつや、たてものの間を分けて、すぐ近くへ下りて、またかごの中へ入ってしまいました。 おじさんは笑いながら、「私のいのちより、大事にしていますよ。」と、いつもいうのでした。 ある日、おじさんは、いつもの場所へきて、年ちゃんや、義
小川未明
翻訳状況
待機中ログイン後に翻訳をリクエストできます。
よくある質問
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
無料でご利用いただけます
会員登録なしですぐに読み始められます。さらに多くの書籍と機能は無料会員登録後にご利用いただけます。