小川未明 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
* 村から、町へ出る、途中に川がありました。子どもは、お母さんにつれられて、歩いていました。 橋をわたりかけると、子どもは、欄干につかまり川を見おろしました。水が、あとから、あとから、流れてきて、くいにぶつかっては、うずをまき、ジョボン、ジョボン、と、音をたてていました。子どもは、ふしぎそうに、それを見まもり、 「お母ちゃん、水が、なにかいっていますね。」と、いいました。 「早く、道草をとらんで、いらっしゃいと、いっているのですよ。」と、お母さんは、答えました。 「この水は、どこまでいくの。」 「そうですね、村や、町を通って、海へいくのですよ。」 二人は、話しながら、また、歩きだしました。岸の、ねこやなぎは、まだ赤いずきんをかぶって、ねていました。 * 今年の、遠足は、昔の、城あとを見にいくのでした。 ぼくたちは、田んぼの、小道を歩いて、森のある村を通り、そして、さびしい小山のふもとへ出ました。 そこが、城あとでありました。わずかにのこるものは、当時、とりでにつかったという、青ごけのはえた、大きな石と、やぶにかくれた、池くらいのものです。その池には人のいないとき、金の蔵が浮くという、い
小川未明
翻訳状況
待機中ログイン後に翻訳をリクエストできます。
よくある質問
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
無料でご利用いただけます
会員登録なしですぐに読み始められます。さらに多くの書籍と機能は無料会員登録後にご利用いただけます。