小野浩 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
金のくびかざり 小野浩 一 よし子さんのお家も、あすは、クリスマスです。 毛なみの、つやつやした、まっ黒いネコは、夜どおし、煙突のてっぺんにすわって、サンタクローズのおじいさんが、このお家をまちがいなく見つけてくれればいいがと、黄色い目をひからせて、見つめていました。よし子さんは今夜は、きっと、おじいさんが、あたしのほしくてほしくてたまらない、小さな金のくびかざりを持って来てくれるにちがいないと言って、おねんねをしました。 イヌは、家の中の煙突の下を、ふさふさしたしっぽで、きれいにお掃除をしました。せっかくサンタおじいさんが、金のくびかざりをもって煙突から下りて来ても、そこがあまりきれいでなくては、いやな気持になって帰ってしまうかもしれないからです。 「オウムさん、あなたはこのクリスマスに、よし子さんには何をして上げるの。」 と、イヌは、籠の中のオウムに声をかけました。 「私は、お目ざめのうたをうたって上げるわ。」と、オウムは言いました。 「それは毎朝のことで、別にめずらしくもないじゃないの。」 「でも、いつものうたとはちがうのよ。あたしが、さっき、つくったばかりの、それはいいうたなん
小野浩
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