上司小剣 · 일본어
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원문 (일본어)
東光院の堂塔は、汽動車の窓から、山の半腹に見えてゐた。青い木立の中に黒く光る甍と、白く輝く壁とが、西日を受けて、今にも燃え出すかと思はれるほど、鮮やかな色をしてゐた。 長い/\石段が、堂の眞下へ瀑布を懸けたやうに白く、こんもりとした繁みの間から透いて見えた。 『東光院て、あれだすやろな。』 お光は、初めて乘つた汽動車といふものゝ惡い臭ひに顏を顰めて、縞絹のハンケチで鼻を掩ふてゐたが、この時漸く斯う言つて、其の小じんまりとした、ツンと高い鼻を見せた。 小池は窓の外ばかり眺めて、インヂンから飛び散る石油の油煙にも氣がつかぬらしく、唯々乘り合ひの人々に顏を見られまいとしてゐた。 『こないに汚れまんがな。』 口元の稍大きい黒子をビク/\動かして、お光はハンケチで小池の夏インバネスの袖を拂つてやつた。 『耐らないな、歸りには汽車にしやうね。二時間や三時間待つたつて、こんな變なものに乘るよりやいゝや。』 小池は初めて氣がついたらしく、肩から膝の邊へかけて、黒い塵埃の附いてゐるのを、眞白なハンケチでバタ/\やつて、それから對ひ合つてゐるお光の手提袋の上までを拂つた。 『そやよつて、もつと待ちまへうと
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上司小剣
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