喜田貞吉
喜田貞吉 · 日本語
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喜田貞吉 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
本誌第一巻六号に「切支丹と旧穢多」と題して、榊原君の長崎からの通信を掲げたところが、東京中野局消印で「浦部きよし」という方から、「浦上村民は穢多ではない」との投書があった。投書家は昨年かの地に行き、親しく長崎在住の人から聞かれたところでは、「決して穢多ではない、彼らの生活や住居はすこぶる穢いが、穢多は穢多で別にある」との証言を得られた。これは同氏が特に調査の必要あって、念押しに尋ねられた結果だとの事である。なお同氏は「かくの如き重大問題は、容易に信ぜざるが、我らの態度とすべきところだ」と注意された。御注意まことに感謝するところである。自分はエタを以て特に穢れたものだとも、また賤しいものだとも思わぬから、ことに基督の教えを奉ずるこれらの人々が、世人の或る者らの間に存する訛伝を意に介せられもすまいとは思うが、目暗千人の世の中にあって、為に迷惑を感ぜられる事も少くはなかろうと、切に同情を表し、謹んで不注意の点を謝する。ただ彼らの或る者を以て、旧エタだとする説をなすもののあるのは事実らしく、京大教授坂口博士が先般かの地へ行かれた際に、或る人からはこれをエタだと教えられ、或る人からはしからずと聞
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