北大路魯山人
北大路魯山人 · 日本語
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北大路魯山人 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
もしそれ技術的の方面、製作上の道程などを子細に考えるならば、それは殆ど数知れぬまでに未知の世界を知ったと言うべきである。 しかし、左様なことは余りにも専門的に渉る。で、ここで一般的の話として持出すことはむしろ控えるが至当であるかも知れない。ゆえにそれらは略して、その他の所感を述べることにする。 個人作家の権威――先ず第一に自作と銘を打って出す個人作品の権威についてであるが、それは次のような条件を具えなければその資格はないと思う。先ず、胎土の仕事から、最後の焼上げを了えて完器となるまでの仕事、例えば轆轤の仕事、絵付けの仕事、彫刻を施す仕事、釉薬を施す仕事、窯入れの仕事、窯の火加減を見る仕事、これでよいとして火を止める最後の決断、それまでを一人で成し果すのでなくば、これを自作とは言い難いということを、私はしかと知り、且つ信ずるに至ったのであった。 世上見る所、よく人を傭い、窯を築き、以て職工に自己好みなるものを作らせ、それを以て得たりとするむきもあるが、かくの如くして出来上がったものは、あわれにも密かに自己の好みなるもの、思いつきなるものが混入していると言うに過ぎぬ。この遣り方で出来たもの
北大路魯山人
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