国枝史郎
国枝史郎 · 日本語
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国枝史郎 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
「新青年」はすべからく「探偵小説新青年」と斯う改題する必要がある。 × 川田功氏の「砲弾を潜りて」は、日本のあらゆる戦争文学の中、第一位に置かる可き名作であった。「尼港の怪婦人」に至っては、遺憾ながら稍落ちる。 × 小酒井不木氏は「手術」を書いて、素人の域から飛躍した。しかし「遺伝」に至っては、学者の余技たる欠点を、露骨に現わしたものである。「犯罪文学研究」は、西洋物ほどには精彩がない。 × 近代文学とは如何なるものか? 反逆性ある文学である。日本の探偵小説家に、反骨の無いのはウンザリものである。 × トリック、トリック! 解剖、解剖! これだけでは近代の探偵小説とは云えない。 × 所謂刑事上の罪人なるものを、真の罪人と思い込んでいるのが、探偵小説家の悪い癖である。 × ウェルシーニンの「死の爆弾」を、喝采謳歌しないような、探偵小説家はヤクザである。さすがに前田河広一郎氏は、ウェルシーニンを認めていた。 × 内容を変えることが出来なかったら、せめて型でも破ってくれ。日本の探偵小説家よ。 × 活動写真の筋書のような、「近頃読んだもの」は無くもがなである。 × モーリス・ルブランはお喋舌り
国枝史郎
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