グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
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グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
むかし、あるところに、ひとりの王子がおりました。王子は世のなかを歩きまわってみたくなりましたので、忠義な家来をひとりだけつれてでかけました。 ある日のこと、王子は、とある森のなかにはいりこみました。そのうちに、日がくれてきました。けれども、まだ宿屋が見つかりません。それで王子は、今夜はどこで夜をあかしたものだろうかと、とほうにくれてしまいました。 と、そのとき、ひとりのむすめが小さい家のほうへ歩いていくのが、目にとまりました。そこで、近よってみますと、それはわかいきれいなむすめでした。王子はむすめに声をかけて、いいました。 「むすめさん、今夜ひと晩、わたしと家来とをとめてもらえませんかね。」 「それはまあ、おとめすることはできますけど。」 と、むすめはかなしげな声でいいました。 「おすすめはいたしませんわ。おはいりにならないほうがようございます。」 「どうしていけないのですか。」 と、王子がたずねました。 むすめはため息をついて、こたえました。 「じつは、あたしのまま母はわるい術をつかいますし、それに、よそのかたにはしんせつにしないんですの。」 これをきいて、王子は魔女の家へきたことを
グリムヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
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