佐々木邦 · 日本語
冒頭段落プレビュー
原文 (日本語)
「わしはナイヤガラの滝を見物するんだからバッファローで下りる。バッファローは何時頃になるかね?」 と一人の旅客が寝台車のボーイに訊いた。 「夜明けになります」 「よし、頼むよ。わしは寝坊だから、ナカ/\起きないかも知れない。構わないから、バッファローに着いたら、四の五の言わせず、この荷物ぐるみプラットフォームへ投り出してくれ給え」 「承知いたしました」 翌朝、旅客が目を覚ましたら、もう日は高く、バッファローはとうに通り越していた。ボーイを呼びつけて責めると、 「はてね、それじゃ先刻バッファローで投り出した人は誰だったろう」
佐々木邦
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